結婚式当日だけじゃない!リングピローの使い道
最近では、和式や人前式でも使用するカップルが増えてきたリングピローの、使い道に関してご紹介しております。
結婚式で指輪交換を行う際に使用されるリングピロー。一般的なキリスト教式の挙式時に、結婚指輪を運ぶ役目を担うリングベアラーが夫婦の指輪を乗せるアイテムとして使用します。
最近では和式や人前式でも使用するカップルも多く、様々なデザインのリングピローが登場しています。また手作りするアイテムとしても人気で、思いを込めてハンドメイドにするというカップルも多いです。今回は、そんなリングピローにまつわるストーリーや使い道について紹介します。
リングピローを日本語で直訳すると「指輪枕」。その名の通り、夫婦となるふたりの結婚指輪を寝かせ、保管するためのアイテムです。
リングピローのオーソドックスな形はクッションですが、特に決められた形はなく、デザイン、使用する素材などをゼロから全て自由にアレンジすることができます。
中にはガラスの靴を使用したり、プリザーブドフラワーの花びらの間にリングをセットするというカップルも。また結婚式のテーマに合わせたモチーフを飾ったり、ふたりの共通の趣味を反映させたデザインにしたりなど、アイデア次第で様々な仕上がりになるのがリングピローです。
リングベアラーとは、挙式時に結婚指輪をのせたリングピローをふたりに届ける役目をする人のこと。一般的には5歳〜10歳までの男の子または女の子(別名リングボーイ/リングガール)とされていますが、リングベアラーは誰でも務めることができます。
例えばペットの愛犬にリングベアラーを務めてもらうというカップルもいますし、ふたりが出会うきっかけを与えてくれた友人にお願いしたり、どちらかの親にお願いをするというカップルも。ふたりにとって大切な人にお願いすることで、より指輪交換への覚悟や決意が高まるようです。
親族に小さい子どもがいる場合には、リングボーイやリングガールとして活躍してもらうのももちろんおすすめ。まるで本物の天使のような姿で歩くその姿に、多くの列席者が目を細め、会場中が暖かな雰囲気に包まれます。
小さな子どもにリングベアラー(リングボーイ/リングガール)を依頼する際には、リングピローに乗せる指輪はフェイクを使用する場合もあります。これはふたりの大切な指輪を落としてしまわないようにするためで、リングピローがふたりの元に届けられた後、本物の指輪を取り付けます。
さて続いては、多くのリングピローの指輪留め部分に使用されている「リボン」のデザインについて。リングピローのリボンには、「夫婦の愛の約束(誓い)」を結ぶという意味が込められていると言われていますが、それは古代ヨーロッパの言い伝えに由来しているとされています。
古代ヨーロッパでは、リボンや縄で夫婦をひとつに結ぶことを「約束」の行為とし、それによって結婚の意を示したそうです。「ひもを結ぶ」という行為は「結婚すること」を意味し、古代から「ひも」は、結束のシンボルとして扱われてきました。リングピローには古代からの「約束のひも」があしらわれていると思うと、何だかとてもロマンチックですね。
結婚式後のリングピローの使い道として最も有名なのは、ふたりの赤ちゃんの「ファーストピロー」として使うことではないでしょうか。
産まれてくる赤ちゃんが自宅に帰ってきた際、その日から3日間結婚式で使用したリングピローを使うことで、健康で幸せな子に育つと言われており、その日まで大切にとっておくというカップルも多いようです。
その他にも、いつでも目に入る寝室に飾る、サムシングオールドのアイテムとして友人や家族の結婚式の際に譲る、結婚前のペアリングを保管するアイテムとして使用するなど、式後の使い道も様々です。リングピローをこれから準備するという場合には、式後どんな風に使いたいかによって、リングピローの形状やデザインを検討するのがおすすめです。
結婚式での出番は決して多いとはいえないリングピローですが、ふたりの愛を誓う結婚指輪を置くという、とても重要なアイテム。どんなリングピローに指輪を守っていてほしいか、そして式後どんな風に使用するか、じっくり考えた上で納得のリングピローを手に入れてください。
編集者・ライター
月刊ライフスタイル誌の立ち上げ・編集、ブライダル情報誌の編集を経て2015年10月よりフリーランス活動を開始。人への興…