はじめに
挙式の際に二人の愛を誓い合うために交わす結婚指輪。お互いの左手の薬指にはめあう瞬間は、女性にとって大きな憧れの一つです。
しかし中には「左手の薬指以外に結婚指輪をつけたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか？
そこで本記事では、結婚指輪は左手の薬指以外でも問題ないのか？それぞれの指や宝石がもつ意味についても解説していきます。
結婚指輪はどの指につけてもOK
左手の薬指につけなくてもいい
結婚指輪を左手の薬指につけるようになった理由としては、「古代ギリシャで左手の薬指は心臓につながる太い血管が通っていると信じられていたため」だと言われています。
当時「心臓＝人間の心」と考えられており、心臓に繋がる静脈は「愛の血管」と信じられていました。
これらの考えから、結婚指輪をつけるのは左手薬指が一般的になったという説があります。しかし現代においては必ずしも左手の薬指につける必要はありません。手の指10本はそれぞれ異なる意味を持っているので、つけていても違和感のない指、込めたい思いを持つ指に結婚指輪をつけましょう。
結婚指輪を右手の薬指につける国もある
日本では「結婚指輪＝左手薬指」というイメージが定着していますが、ドイツやオーストラリア、ブルガリアなどでは右手の薬指につける習慣があります。理由としては諸説ありますが、中世ヨーロッパで宗教弾圧などがあった中、プロテスタントの人々が「正義、権力」の意味をもつ右手に指輪をつけるようになったことから現代までその風習が残っているという説が有力です。
その他、インドなどでは手ではなく足の指に結婚指輪をつけることもあります。
このように左手薬指につけていない人々もいることから、左手薬指にこだわる必要はありません。
結婚式の指輪交換では左手の薬指に
結婚式での指輪交換の際には、「結婚指輪は左手の薬指につける」と決められている場合があります。もし日頃から左手薬指に別の指輪をつけている場合は、式当日だけ外しておきましょう。
また、左手薬指以外に結婚指輪をつけることを想定して指輪を購入している場合、薬指と指輪のサイズがあっていないこともあります。式中に結婚指輪が落ちたりずれたりしないよう気をつけましょう。
右手・左手それぞれの指の意味
着ける指ごとに異なる意味をまとめてご紹介します。
右手の指の意味
| 場所 |
指の意味 |
| 右手親指 |
強いパワーの象徴。権威や責任感が得られる指 |
| 右手人差し指 |
思考力をつかさどり、行動的なパワーを増すことができる指 |
| 右手中指 |
インスピレーションの象徴で、直感力や想像力を増す指 |
| 右手薬指 |
恋を叶えるパワーがあり、自分らしい魅力を引き出す指 |
| 右手小指 |
自身の力を高めてくれる指 |
- 親指
右手の親指は、強いパワーの象徴です。権威や責任が得られる指として、男性的な意味を持ちます。さらに、リーダーとしての指導力を持つ指でもあります。強い信念を貫き通すという意味もあり、志を宿すのにピッタリの指です。
叶えたい夢や目標がある方は、親指に指輪をはめて達成する力を高めてみてはいかがでしょうか。
- 人差し指
右手の人差し指は思考力をつかさどる指です。さらに、行動的なパワーを増すこともできると言われています。これから自分で何か新しいことをしたい時、チャレンジしたい時などに願掛けするのにピッタリの指です。
きちんと思考を深めて入念な計画を立ててから、高めた行動力で大躍進していくことができそうです。
- 中指
右手の中指は、インスピレーションの象徴です。ピンとくる直感力を鍛えたり、想像力をふくらませたりすると言われています。いわゆる創造性を高める指です。
そのため、クリエイティブな仕事をしている方や芸術に関心がある人にとって重要な意味を持ちます。さらに、金運を上昇させる効果もあると言われており、仕事で成功したい人にもおすすめの指です。
- 薬指
右手の薬指は恋を叶えるパワーを持つと言われており、女性にとってかなり魅力的な指です。さらに精神的安定の象徴という説もあり、落ち着いた心で恋愛に向き合うことができそうです。
さらに自分らしい魅力を引き出す効果もあると言われています。ありのままの飾らない心で恋愛と向き合えば、最高の結果と巡り合えるかもしれません。
- 小指
右手の小指には、自身の力を高める意味が込められています。薬指と同様に、自分の自然な魅力をグッと引き出してくれるそう。より豊かな表現ができるようになるでしょう。
左手の指の意味
| 場所 |
指の意味 |
| 左手親指 |
愛を貫くパワーを秘め、願い事を叶えてくれる指 |
| 左手人差し指 |
今後歩んでいく道を切り開いていく力を持つ指 |
| 左手中指 |
人との仲を取り持つ協調性の象徴の指 |
| 左手薬指 |
カップルの愛を深める意味 |
| 左手小指 |
想いを叶えてくれるチャンスの象徴の指 |
- 親指
左手の親指は愛を貫くパワーを秘めています。そして、自信を与え、願いを叶えてくれる指とも言われているため、夢を抱いている人の助けになることでしょう。
- 人差し指
左手の人差し指は、今後歩んでいく道を切り開いていく力を持っています。新しい物事をスムーズに進められるように導いてくれるでしょう。前向きな気持ちで取り組みたい人にもおすすめです。
- 中指
左手の中指は、人との仲を取り持つ協調性の象徴と言われています。孤高の存在になって孤立してしまうリスクを軽減し、他者と協力し合うことで大きな成功へとつなげてくれます。また、家庭の安全を守る役割を持っているそうです。
- 薬指
左手の薬指はカップルの愛を深める意味を持っています。そのため、結婚指輪をつけるのにピッタリです。さらに成就の象徴とも言われており、末永く続く愛を支えてくれる指でもあります。また、ふたりの願いを叶えるパワーも持っているため、理想の家庭を作り上げたいカップルにもおすすめの指です。
- 小指
左手の小指は、想いを叶えてくれるチャンスの象徴と言われています。どうしても叶えたい夢がある人は、小指に指輪をはめて願掛けしてみてはいかがでしょうか。また、自分自身の良さを引き出してくれる指とも言われており、恋人探しをしている人にもおすすめです。
宝石にも意味がある？より気持ちのこもった結婚指輪をつけたいなら
宝石それぞれにも意味があり、自分たちにあった意味を選ぶことでより想いのこもった結婚指輪をつけることができます。代表的な宝石4つと、それぞれが持つ意味をご紹介します。
- ダイヤモンド
結婚指輪、婚約指輪などで最も選ばれることが多いダイヤモンド。「清純無垢」「永遠の絆」などの意味を持ち、2人の絆を深めてくれる効果があると言われています。宝石の中で最も硬く、カッターで擦ったとしても傷つくことはありません。ピンクやブルー、イエローなど、さまざまなカラーがあるのも特徴です。
- サファイア
ダイヤモンドの次に硬く、耐久性もあるので結婚指輪などに使われることも多いサファイア。透き通るようなブルーが印象的な宝石ですが、実はオレンジやピンク、イエローなどさまざまなカラーバリエーションがあります。「誠実」「慈愛」といった意味があり、恋愛運がある宝石としても知られています。
- ルビー
深い赤色が印象的なルビー。鮮やかな色をしているものほど価値が高いとされています。「情熱」や「純愛」といった意味があり「愛の象徴」とされているため、結婚指輪にもぴったり。小さくても存在感があり目立つ宝石のため、日常生活でずっとつけることを考慮すると、指輪の外側につけるのではなくインサイドストーンとして使うのがおすすめです。
- 真珠
シンプルながら存在感がある真珠も人気な宝石の一つ。「健康」「富」「純血」といった意味が込められており、身につけているだけで上品な印象を与えられます。冠婚葬祭など、シーンを問わずに使用できるという点も魅力の一つ。他の宝石と比べてデリケートな分、お手入れは慎重に行う必要があります。